寄稿SeasonⅥ ⑦
Season Ⅵ ⑦親権あっても
Hiroさん (東京・練馬の会社員男性、40歳)
聞き手・Masaくん(気弱なジャーナリスト)
Masa 離婚後、親権がありながら子を連れ去られたということですが。
Hiro 2014年に結婚し、その年に長男が、17年に次男が誕生しました。元妻に結婚1年目から「別居婚がいい」「離婚したい」と言われていました。20年に協議離婚が成立。子どものために元妻を6年半にわたって説得してきましたが、疲れてしまいました。
離婚後の親権者は私となりました。当時、長男は6歳、次男は3歳。子どもたちには父母との触れ合いが必要と考え、離婚後も元妻と同居を続けました。
Masa その後、元妻が子どもを連れ去ったのですね。
Hiro 元妻は夫によるDVがあると区役所の婦人相談所に訴え、子どもたちを連れてシェルターに入所してしまいました。2020年11月のことです。この日から7カ月間、子どもたちに会えませんでした。
家裁には私が「保全・子の引き渡し請求の審判」、元妻が「監護者指定の審判」「親権者変更の調停」「養育費・財産分与の調停」を申し立てています。
子どもたちと引き離された後の面会交流はこれまで、2021年6月、7月、9月、11月、12月、22年3月の計6回です。子どもたちは以前と変わらず私を慕ってくれます。現在、長男は8歳で小学2年生、次男は5歳で年中園児になりました。
Masa 子を取り戻したい理由は?
Hiro 子どもたちはまだ幼く、父母双方の愛情が必要です。母親の絆が途絶えないような環境を整えた上で、父親である私が引き取りたいと考えています。
特に長男の心のケアは早急にと強く感じており、本人が気づいていないだけで元妻による連れ去り行為によって、心に傷を負っています。
親子交流(面会交流)では、3人で楽しく過ごせています。2人の子どもは「もっと一緒にいたい」「離れたくない」と言ってくれます。帰り際は2人とも私の姿が見えなくなるまで、何度も振り返り手を振ってくれます。
更新 2022-09-26 (月) 07:01:53
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