寄稿S10Give me a break
Give me a break! その十
気弱なジャーナリスト・Masaくんのつぶやき
大阪の友人の言葉です。
「10月4日、今日は離れて暮らす息子の17回目の誕生日。息子とふたりで滋賀県の大津で一緒に過ごした日から、はや13年経ちました。言葉を交わすことも、逢って顔を見ることも、これから先ないかもしれないけど、誰が何と言おうとこれだけは変わらない。あなたは俺の息子であり、俺はあなたの父だということ…」
10月1日、東京で当事者団体の集まりがありました。定員を超える100人余りが出席し、盛況でした。「お子さんが戻ってきた当事者の体験談~事例から共通点を考える」と題して催されました。
当事者Sさん(男性)の言葉です。
「妻が同窓会で再会した男と不倫をしました。私は冷静になるため、1週間ほど家を離れました。帰ると妻子がいなくなっていました。妻は離婚と婚姻費用分担請求などの交渉を弁護士に委任。親子断絶が始まりました。私も2人の子供との面会交流の調停を申し立てました。2年かけた調停で月1回、宿泊を伴う面会交流ができるようになりました。子供たちも私と会うのを楽しみにしています」
「心がボロボロになりましたが、子の親であり続けること、父として正しく生きることを肝に銘じました。私の役割は子の成長を見守っていくこと。離婚しても両親は子のために互いに努力していくことが大切だと思います」
当事者Tさん(女性)の言葉です。
「連れ去られた時、息子は11歳でした。今は18歳になりました。中学から不登校になった息子は、ある晩突然、私の元に帰ってきました。フリースクールの友達が気持ちを察してくれて『お母さんとこ、行っちゃえば』と言われたそうです」
「子供が帰ってくるためには、まず自分が生きていること。私は何度も自殺を考えました。そして子供が相談できる環境を維持し、子供のことを考えたアドバイスをし、細くとも親子交流を続けていくことです」
「子供は連れ去った同居親がおかしいことに気づきます。子供は常に親を見ています」
更新 2022-10-10 (月) 07:18:44
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