寄稿S8Give me a break
Give me a break! その八
気弱なジャーナリスト・Masaくんのつぶやき
恥ずかしながら、この年になって憲法を読み直しています。「日本国憲法を口語訳してみたら」(幻冬舎文庫)がおもしろい。著者の塚田薫さんは愛知大学法学部在学中に、ネット掲示板にこの口語訳を書き込みしたところ大反響を得たそうです。
例えば、第2章戦争の放棄はこうです。
「第9条 俺たちは筋と話し合いで成り立ってる国どうしの平和な状態こそ、大事だと思う。だから国として、武器を持って相手をおどかしたり、直接なぐったり、殺したりはしないよ。もし外国となにかトラブルが起こったとしても、それを暴力で解決することは、もう永久にしない。戦争放棄だ。」
前回登場してもらったNaoさんによると、親権問題に深く関わるのは憲法13条、14条、24条とのこと。現状は違憲として、それぞれ国家賠償請求が提訴されています。口語訳はこうです。
「第13条 俺たち国民は、みんな個人としてちゃんと扱われる価値があるし、すべての人は自分なりの幸せを追い求める権利があるんだ。このためにこそ、政治家とか役所の人たちはがんばってくれよ。でも国民も権利があるからといって、横着はすんなよ。お前に権利があるように、人様にも権利があるんだからな。」
「第14条 俺たちはみんな平等だよ。人種とか考え方とか性別とか身分や出身地だったり、そういう自分でどうしようもできないことなんかで差別する法律や政治は、絶対に認めないよ。」
「第24条 まずいっておくけど、男女はどっちが偉いとか、ないからな。結婚はお互いがこの人と一緒になりたいと思ったからこそ、できるんだ。結婚したら、仲よく助け合って、幸せに暮らせよ。」
国の最高法規である憲法を改めて読むと、いろんなことを考えさせられます。まず、この国が法治国家であるということ。国民はみな法の下に平等で、基本的人権が保障されているということ。幸福を追求する権利があるということ、等々。学生の頃にしっかり勉強しておくべきだったと反省しながら、そんなことを今さらながら1つ1つ確認しています。
ただ、われわれは法によって守られている半面、法によって縛られているような気がしてなりません。
P.S. 5月2日、多くの人々が集って法務省前や、日比谷公園→霞ケ関→内幸のコースで「GWオレンジアクション」が開催されました! 直接取材できなかったのが残念です。パレードの写真を見て、なんだか涙が出てきました。
(SeasonⅣ終わり。7月からSeasonⅤを掲載する予定です。
更新 2022-05-16 (月) 07:00:31
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